防護服はしないの?

医療者の対応②

さて前回は医療者が感染しない対策を紹介しました。今回は患者様に感染させないために行っている取り組みをご紹介します。

頭と顔は重装備で臨んでいますが体はスクラブ(手術着)のみの着用です、これで感染対策は大丈夫か?と思われるかもしれません。

下の写真の様な防護服はホワイト歯科にも少量備えがあり、平常時はインプラント手術などで使用していました。しかし4月30日現在、全く入手できません。一方、医療現場では防護服不足のためレインコートやゴミ袋を羽織って診療している光景が報道されています。なので我々は防護服を使用せずスクラブ(手術着)を診療毎に着替える、という選択をしました。

 

目的は2つあります

①不足している防護服をコロナ最前線の医療現場へ融通する

②防護服を使い回すことが危険

だからです。

①防護服を本当に必要としているのは歯科医院ではなく、コロナ感染症の患者様を診察している医療現場だと思っております。我々が防護服を買い占めることは結果としてコロナ最前線へ負担をかけてしまいます。(そもそも手に入りませんが)

②防護服やレインコートの使用にこだわると物資が不足している現状では、必然的に使い回す事になります(備蓄が十分にある医院は別です)。歯科医療者の腕、胸は水飛沫や削りカスが飛び散りウィルスが付着しやすい場所です(矢印部位)。汚れが付いた防護服を着たまま次の患者様を診察すると「患者」→「医療者」→「患者」への感染リスクを高めてしまいます。

しかし、新型コロナウィルスはエンベロープを有し洗剤で不活性化できるため、なんと洗濯が有効なのです!つまり、患者様の診察が終わったら、しっかり手洗いをして、新しいスクラブに着替える事を繰り返したほうが安全なのです。

コロナウイルス流行を機会にホワイト歯科ではスクラブを大量にそろえました。洗濯物が大量に出るので、洗濯機がフル回転です(汗)

見た目にこだわらず、感染が起こらない取り組みをお伝えしていきます。